ある日ふと、大事にしているバッグにカビが生えていることに気付いたら余計にショックですよね。普段あまり使わずに押し入れにしまっているものも、カビが生えやすいので注意が必要です。では、カビはなぜ生えてしまうのでしょうか? その原因とカビ対策についてもご紹介します。
バッグにカビが生える原因
カビは、ほこりと同じように空気中に存在するものです。バッグは外に持ち出すものなので、毎日の使用で空気中や土壌に含まれるカビが、知らない間にバッグの表面に付着しています。
カビは温度25~30℃、湿度80%以上という環境でよく育ち、風通しが悪いとさらにカビの増殖は活発になります。
そのため、カビが付着したバッグのお手入れをせず、そのまま押し入れやクローゼットにしまうことにより目に見える程のカビが発生してしまうのです。カビが表面に付着して芽を出すと、繊維の中まで入り込んでしまうため、乾拭きで拭っただけではカビを除去することはできません。
特に、皮革バッグにはカビのえさとなる植物タンニンや油脂が含まれ、カビが好む皮革用クリームが付着しているため、皮革バッグはカビが生えやすいといえるでしょう。大事なバッグにカビを寄せ付けないためにも、日頃からお手入れや保管方法に気をつけましょう。
カビが生えたときの対処法
もしもバッグにカビが生えてしまったら、このような方法を試してみてください。
・天日干し
カビの被害がまだ少ないようでしたら、天日干しで綺麗になる可能性があります。太陽の光に含まれる紫外線には、カビを撃退する作用があるといわれています。
まずは固く絞った布でバッグを拭ってから、日の当たる場所で天日干しをしましょう。日焼けをしない程度まで天日干しをしたら、仕上げにクリームを塗ってあげましょう。
・消毒用エタノールを使う
薬局でも販売されている消毒用エタノールを使用します。消毒用エタノールには殺菌効果があり、カビも撃退することができます。
消毒用エタノールを布に含ませ、カビが生えている部分を軽く拭き取ります。色落ちをする場合もあるので、必ず目立たない部分で試してから使用しましょう。エタノールでしっかり拭き取ったら、クリームなどを塗って仕上げます。
・重曹を使う
今や大掃除に欠かせない存在となっている重曹は、カビ取りにも活躍してくれます。まずは軽く濡らした布に重曹をつけ、カビが生えている部分を優しく拭き取ります。そのままだと白く残ってしまうので、酢と椿油を混ぜて水で薄めたものを布に取り、油分を与えましょう。椿油は、オリーブオイルでも代用できます。
カビを防ぐ方法
一度カビが生えてしまうと、お手入れには時間がかかります。もしかしたら、カビが除去できない場合もあります。そうならないためにも、日頃からカビが生えないよう対策をしておきましょう。
・濡れた場合はそのまま保管しない
カビは湿気を好みます。雨で濡れてしまった場合、そのまま押し入れなどにしまってしまっては、カビの繁殖は防げないでしょう。濡れたバッグはそのまま保管せず、風通しのいい場所でしっかりと乾かしてから保管するようにしましょう。
・保管場所の環境に気をつける
押し入れやクローゼットなど、保管する場所の湿度に気をつけましょう。特に梅雨時にはカビが好む環境になりやすいので、除湿剤を使用するなどして、保管場所をカビの好む環境にしないことが大切です。
・下にはスノコを敷こう
湿気は、上から下へ降りてきます。押し入れやクローゼットの下部分に行き場がないと、湿気は溜まる一方。湿気を効率よく逃すためにも、押し入れなどの床にはスノコを敷くようにしましょう。
・日頃から点検しよう
ひとつのバッグを毎日使っている人もいるかもしれませんが、いくつかのバッグを使い回している人もいるでしょう。そんな人は、使っていないバッグを押し入れやクローゼットにしまいっぱなしにするのではなく、カビを繁殖させないよう日頃から点検をすることが大切です。あまり使っていないものも、押し入れなどから取り出して風通しのいい場所に一日置いておきましょう。
大事なバッグを長く使うためにも、カビ対策は徹底しておきましょう。ぜひ上記の方法をお試しください。