金券は換金率がいいため、常に買取店への持ち込みが多いアイテムです。
パーセンテージでの買取が多く、種類によっては率が低いものもありますが、総じて高めの換金率という印象があると思います。
しかし、その「金券」にも「買い取れないもの」があることをご存知でしょうか?
「『QRコード読み取り式』のもの」
近年増えている、QRコード読み込み式のもの。テーマパークの入場券にも多く導入され、以前のようなパンチ式ではなくタッチ式になっています。
中には「図書カードNEXT」のように、コードを読むことで残高がわかるものもあります。
これらは未使用かどうかの判断ができないため、多くの買取店では買取を中止しています。お客様から「有名レジャー施設のチケットを探しているのに、どの店も取り扱いがない」という話をよく聞きますが、実はそういうことなのです。
「カード型のギフト券」
音楽ギフトやネット通販ギフトで多い「登録式」も買取が難しいもの。
なぜなら使用・未使用をチェックするには登録しなくてはならず、かといって登録してしまうと買取店の所有物として登録されてしまうから、次のお客様につながらないのです。
「裏面に『店頭発行カード』表記があるクオカード」
いわゆる「コンビニなどで買ったクオカード」のこと。裏面スミにこの表記があるカードは、左下の英数字が「00」で始まっており、販売時にレジを通さないと使えるようにならない仕組み。
バックヤードからクオカードの盗難が相次ぎ、防止策としてそのようになったとのことですが、買取店はレジを通っているかどうかの判断ができないので、買取をおこなわないのです。
「期限切れのもの」
これはごく当然のことですが、ビール券などはもともと期限がなかったもの。それが発行を重ね、だぶつきや物価変動により、期限を設けるようになったものが多くあります。
「電子マネー式乗車券」
つまりは「Suica」や「Pasmo」など。好きな金額をチャージできるので「5,000円分入ってるから、それに近い金額で買ってください」という気持ちもわかります。
しかしこれらは残高が確認できない以前に、登録して手に入れる個人所有物。チャージ残高やデポジット金の返金も、原則的に本人解約のみ。そのため買取の対象にはなり得ません。
「使用しているもの」
たとえばテレホンカードなどは使った分だけパンチがあき、残金があることがわかりますが、金券は基本的に「未使用のみ」が買取対象です。
古くて使うことができないイメージになってきていますが、テレカやオレンジカードなどは未使用であれば買取できますよ!
「古い金券」
昔からある有名なギフト券などは、その時代ごとに新しい柄になったり、ホログラム印刷を導入したりと、常にデザインを変えています。またデジタル化が進み、金券自体が廃止されたものも多くあります。
それらは現在では使用できないため、買い取れなくなっているのです。
「状態のよくない金券」
完全に買い取れないわけではありませんが……真っ二つに折れてる、極度に丸まっている、保管状態がよくなかったので汚れている、といった金券は、買取店の先にある金券専門業者が扱わない場合が多いのです。そのため買取店でも買い取らないケースが多くあります。
あるいは大減額になる可能性もあり、金券特有の「何割計算」という対象ではなくなってしまうこともあります。
「店で使える」のは同じなので、可能なら売ってしまうよりも、使うことが一番です。
つまるところ「買取店の先にある金券業者が買い取らないものは、買い取れない」ということになります。
そのガイドラインは常に変わっているので、これ以外にも急に「偽造品が出回っているため、買取中止」となるものも多く存在します。
特にORコード式の金券は、いずれ買取可能になる可能性もないとは言えません。しかしQRコードのチェック媒体をどんなお店にも設置するなどは考えられません。急速に電子化が進んでいる中で、基本的にアナログ対応の金券すべてが買い取れるようになる予見も立ちません。
金券は、その多くが「いただきもの」だと思います。
どのお店もご不要であれば喜んでお買取しますが、やはり可能なら一番いい手段は「満額使用できて、いただいた方にも感謝できる『使うこと』」なのでしょうね。