3月の誕生石「アクアマリン」の宝石言葉と特徴

まもなく訪れる春を前に、さまざまな命が動き始める3月。この月に生まれた人は、海のように広い心と、高い社交性を持ち合わせ、柔らかな物腰と穏やかな性格が多くの人に愛されます。そんな3月生まれの誕生石は、古くから貴族の装飾品としても愛されてきた「アクアマリン」です。ここでは、生命の源である海と深い関わりを持った神秘席な宝石、アクアマリンについて、その特徴や魅力を詳しく解説していきます。

 

 

アクアマリンとは?

アクアマリンは、「ベリル(緑柱石/りょくちゅうせき)」と呼ばれる鉱物の一種です。ベリル系の石は、その色によって異なる名前が付けられていて、緑色がエメラルド、ピンク色がモルガナイト、黄色がヘリオドール、そして青緑色がアクアマリンと呼ばれています。

アクアマリンは、ギリシャ神話の中で海が荒れたときに打ち上げられた海の精の宝物、とも言われています。その名前がラテン語で水を表す「アクア」と、海を表す「マリン」に由来することからも分かるように、生命の源である海と大変深い関わりを持っているようです。

アクアマリンは一般的に透明度が高く、ブルーの色合いが鮮やかなものが高価であるとされていますが、実際のところアクアマリンの原石は青緑のものが多くなっています。そのため、現在市場に出回っているアクアマリンの多くは、高温度で熱してくすみのないブルーに色合いを整える品質改良、「エンハンスメント」が加えられているのが特徴です。

主な産地はパキスタンやマダガスカル、ブラジルなどで、中でもブラジルのサンタマリア鉱山で採れるアクアマリンはブルーの鮮やかさが突出しているため、希少価値が高く、最高級品として扱われています。

 

アクアマリンの宝石言葉

その昔、船乗りたちが航海のお守りとして身に付けていたというアクアマリン。宝石言葉は「聡明」、「勇敢」などリーダーシップに関する意味と、「信頼」、「幸福に満ちる」といった人間関係に関する意味を持ち合わせています。

また、「幸せな結婚の象徴」といった結婚に関する宝石言葉も持っているため、近年では婚約指輪にアクアマリンを用いるカップルもいるようです。

アクアマリンのパワー

アクアマリンが持つパワーの中でも代表的なのが、結婚全般に関する効果です。結婚して何年も時間が経過した夫婦が、新婚時代の初々しい気持ちを取り戻したいときや、薄れかけた夫婦の愛情を蘇らせたいときなどに身に付けると良いとされています。

中世の時代には「夜会の女王」と呼ばれていて、身に付けた人の魅力を引き出してくれる効果も。自分に自信が持てないときにもおすすめです。また、アクアマリンは高い癒しの効果があることでも人気で、得体の知れない不安や孤独に苛まれているときや、理由もなく心がざわついてしまうときなどに、身に付けておくのが良いと言われています。

3月生まれの人は、上記の内容を参考にして自分に合ったアクアマリンのアクセサリーや指輪を購入してみてはいかがでしょうか?

 

2月の誕生石「アメジスト」の宝石言葉と特徴

好奇心旺盛で友好的な一面と、物事を理論的に考える冷静な一面を持ち合わせていると言われる2月生まれ。誕生石は、古くから神聖な石として広く世界で崇められてきた「アメジスト」です。パワーストーンとしてもアクセサリーとしても人気の高い2月の誕生石「アメジスト」について、その特徴や魅力を詳しく解説していきます。

 

アメジストとは?

青または赤みがかった紫など、見る方向によってさまざまな色を見せる多色性が魅力の「アメジスト」。その高貴な雰囲気から、神聖な石として古くから崇拝の対象となってきました。その名前はギリシャ神話に登場する美しい少女に由来すると言われています。月の女神・ディアナが、酒と豊穣の神・バッカスの家来に襲われそうになった少女アメジストを守るため水晶に変えてしまったという神話で、その水晶の美しさに罪の重さを後悔したバッカスが懺悔のために、葡萄酒を水晶にかけたところ、透明な水晶が世界で最も美しい紫色の宝石アメジストになり、それがバッカスの命のエネルギーとなったというものです。主にブラジル、ウルグアイ、南アフリカなどで採掘されている宝石で、特にウルグアイは産出量が多いため、アメジストを国石として定めています。

 

アメジストの宝石言葉とパワー

「誠実」、「真実の愛」、「心の平和」という宝石言葉を持つアメジスト。古くから霊性の高い神聖な石として崇拝の対象となってきました。パワーストーンとしてのアメジストの主な意味は以下の通りです。

 

真実の愛を引き寄せる

「愛の守護石」とも呼ばれているアメジストには、物事の本質を見抜く力が宿るとされています。とてもスピリチュアルなパワーが強い石だと言われていて、邪悪な気持ちを取り除き、真実の愛を引き寄せる効果があるため、恋愛成就としても人気の高い宝石です。失恋の傷がなかなか癒えない人や、現在の恋人やパートナーとの愛を深めたい人、結婚につながる運命的な出会いを求める人は身につけると良いでしょう。

 

直感力や洞察力を高める

アメジストには、集中力や直感力、洞察力を高めて瞑想や祈りを助ける効果があることから、司祭の指輪や僧侶の数珠など、古くから世界各国で宗教的な儀式で使われてきました。イライラや不安といったネガティブな感情を消し、心に余裕を与えるパワーも持っていて、偏った考え方を修正して正しい方向へ進む手助けをしてくれます。インスピレーションを刺激し、クリエイティブな能力や集中力、理解力を高めたいという人におすすめです。

 

心のバランスを整える

アメジストの紫色には、ストレスを取り除いて精神の安定をはかる効果もあります。予想外の困難やトラブルに直面した際、感情的になることなく冷静に対処できるように心を整える働きも。直感に従って行動しがちな2月生まれの方が、ひとつのことに没頭しすぎて周りが見えなくなってしまうのを防ぎ、冷静に物事を見つめられる手助けをします。調和や平穏を求めるときにおすすめです。

 

2月生まれの方は上記の内容を参考にして、アメジストのアクセサリーを購入してみてはいかがでしょうか。天然石は色も形も同じものは存在しません。世界にひとつだけの特別感が、自分らしい魅力を最大限に引き出してくれるはずです。

 

1月の誕生石「ガーネット」の宝石言葉と特徴

ポジティブなパワーと幸運をもたらしてくれると言われている「誕生石」。ピアスやネックレス、ブレスレットなど、アクセサリーを身につけるなら、自分の誕生石をあしらったものを選んでみるのはいかがでしょうか。今回は深紅の美しさが印象的な1月の誕生石「ガーネット」について、その特徴や魅力を詳しく解説して行きます。

 

ガーネットとは

情熱的な深紅の色が美しい「ガーネット」。鉱石が採掘される段階では、ひとつひとつの結晶が一カ所にびっしりと集まった状態で見つかることが多く、それがまるでザクロのように見えることから「柘榴石(ざくろいし)」とも呼ばれています。それを宝石として加工したものが「ガーネット」です。主な産地はブラジル、タンザニア、スリランカ、アメリカなどで、もともとの結晶が自然な状態で整った形をしていることから、誕生石の中でも1番目である1月の誕生石に選ばれました。赤色のほかにもオレンジや黄色をはじめ、日に40種類以上もの色が存在し、その中でも「デマントイド・ガーネット」と呼ばれる緑色のものは、とても高価で希少な宝石となっています。

 

ガーネットの宝石言葉

ガーネットには愛に関する宝石言葉が与えられています。代表的なものをいくつか見ていきましょう。

 

友愛、忠実

友との変わらぬ友情と再会の約束として、ヨーロッパでは古くから友だちと別れるときにガーネットを交換したそうです。

 

真実の愛

ガーネットは一途な意味を持つ宝石です。恋人に対する普遍の愛を示すためにガーネットをプレゼントすることも。

貞操な愛

忍耐強さと相手への信頼、変わらない想いを表していて、結婚18年目の記念日にプレゼントする宝石とも言われています。

 

 

ガーネットのパワー

ガーネットは、体の中に溜まったネガティブなエネルギーや邪悪な気持ちを放出し、ポジティブな気持ちに導いてくれる力があることで知られているパワーストーンです。健康に対する効果や、子宝や安産にも恵まれるといわれているため、夫婦で一緒に身に付けている方も少なくありません。また、ガーネットはその色によってもパワーが少しずつ異なるという特徴もあります。例えば、赤は「真の力を発揮させる効果」、緑は「チャレンジ精神を刺激して成功へと導く効果」、オレンジは「アクティブに動く力を与え、チャレンジする背中を押してくれる効果」というものです。

1年の中でも寒さが厳しい時期に誕生した1月生まれの方は、粘り強さと忍耐強さ、困難に立ち向かう強さを持ち合わせていると言われています。「実りの象徴」とされているガーネットを身につけることで、成功へと近づけるでしょう。

 

 

誕生石にはそれぞれに神秘的な魅力と不思議なパワーがあると言われています。1月生まれの方は上記の内容を参考にして、ネックレスや指輪などガーネットのアクセサリーを購入してみてはいかでしょうか。

 

12月の誕生石「ターコイズ」の宝石言葉と特徴

仕事にプライベートに忙しく慌ただしさを感じる12月。この月に生まれた人は、柔軟さと知性を持ち合わせていて、抜群の順応性によってどんな場面でも相手と合わせることができる人といわれています。そんな12月生まれの誕生石は、鮮やかな水色が印象的な「ターコイズ」。ここでは、ネイティブアメリカンのジュエリーにも使われているターコイズについて、その特徴や魅力を詳しく解説します。

ターコイズとは?

紀元前5000年という太古の時代から宝石としての長い歴史を持つ「ターコイズ」。日本名では「トルコ石」と呼ばれていますが、これはペルシャで採掘されたターコイズがトルコの貿易商によってヨーロッパに広められたためで、実際にはトルコでターコイズが産出されることはありません。「ターコイズブルー」という色の名前があるように、青と緑が混ざったような独特の色合いが特徴です。なかでも強く鮮やかな空色をしたものは、「ロビンズエッグブルー」や「スカイブルー」と呼ばれ、最高品質として非常に価値の高いものになっています。褐鉄鉱や砂岩の中から産出されることもあって、ターコイズによっては表面に黒い模様が入っているものもあります。主な産地はイラン、アメリカ、エジプト、中国、メキシコなど。世界中で広く人気がある一方で、残念ながら本物に似せて作られた模造品や人工品も多数出回っているため、ターコイズを使ったジュエリーを購入する場合には、注意が必要という側面もあります。

ターコイズの宝石言葉

鮮やかな空色が美しいターコイズ。人類が最も古くから採掘してきた石と言われていて、装飾品としてはもちろん、信仰の対象として世界中で広く崇拝されてきた歴史があります。そんなターコイズの宝石言葉は「成功」、「繁栄」、「健康」です。自分が求められている役割や意味についての洞察力を高めてくれて、周囲からの信頼を築くことができることから「出世の石」としても知られています。

 

ターコイズのパワー

古来より信仰の対象として世界中で崇拝されていたターコイズには、さまざまな力があるといわれています。ネイティブアメリカンはターコイズを「天の神々が宿った石」だと考えていて、自分の身に降りかかる危険や邪悪な事柄から守ってくれると信じられているようです。ターコイズの鮮やかな青色は宇宙との繋がりがあると言われていて、インスピレーションを高めたり、疲れた心や体を癒やしたりする効果も。また、ターコイズは人から贈られたものに最もパワーが宿ると考えられているため、旅行のお守りや交通安全のお守りとして大切な人にプレゼントする方も多いようです。

ターコイズのお手入れ方法

ターコイズは湿気や熱に弱く、変色しやすい石です。ダイヤモンドなどのような硬度も持っていないため、傷が付いたりヒビが入ったりしやすいという特徴もあります。水はもちろん、汗や皮脂、香水などでも容易に変色してしまうため、ターコイズのアクセサリーを身につけたら、その都度乾いた布でしっかりと汚れを拭き取らなければなりません。退色や変色を防ぐためにも、保管する際には、直射日光の当たる場所や高温になる場所は避けましょう。

12月生まれの方は、上記の内容を参考にして自分に合ったターコイズのアクセサリーや指輪を購入してみてはいかがでしょうか。

婚約指輪・結婚指輪を売りたい!質入れしたい!

プロポーズに必須の、婚約指輪(エンゲージリング)。また永遠の愛を誓う、結婚指輪(マリッジリング)。

婚約指輪は古代ローマ時代から婚約の証として用いられ、中世以降は宝石を飾ることが主流に。15世紀ごろからはそれがダイヤモンドになり、19世紀末に定番化。日本では戦後になって婚約指輪が定着しました。
一方で結婚指輪は結婚の証であり象徴となり、異性が近づいてくる可能性を減らす効果も含みます。13世紀ごろのヨーロッパで一般化し、日本では明治時代後半に伝わり、キリスト教式の結婚式が増えるにつれて広まり、大正時代に定着しました。定着した時代に差があるので、ご年配の方には婚約指輪がなく、結婚指輪だけという方も多いようです。

どちらも人生で大きな側面に関わるものですが、事情により不要になる方や、結婚指輪を5年・10年単位などで定期的に買い替える方も少なくありません。
特に結婚指輪は結婚当時の幸せな気持を思い出させてくれるだけでなく、結婚後の生活を送る中で困難が訪れた際、助けになってくれる期待も込められています。だからこそ貴金属で作られているというお話もあります。
それでは、その買取や販売についてはどうなっているのでしょうか?

 

■婚約指輪・結婚指輪の買取(または質預かり)


どちらも純粋に「貴金属」として、重量での計算をしての買取になることが一般的です。というのも、これらの指輪には内部に彫りが入っているものがほとんど。結婚した日付やイニシャルなど、あくまで「その人のもの」として指輪は存在しています。

そのため買取後、それをそのまま販売しても買い手がつきません。イニシャル入りの財布は気にしないで使う方もいますが、指輪は前オーナーを象徴する刻印があり、込められた意味が重いので、需要がほとんどないのです。
よって買取後は、溶かして貴金属として再生します。そのためどうしても重さと金相場をかけ合わせた買取になってしまうのです。仮にデザインの凝った特注品でも、それをそのまま再販できる可能性は見込めません。デザイン料が高かったものも、買取の場合はほとんどすべてが「重さ」です。
中にはごく一部「彫りが入っていて再販できないから安くなる」などと言って査定額を落とす業者も存在するようですが、再販ではなく溶かして再利用するので、その理屈はおかしいことになります。そういうケースでは販路を追求してみましょう。

なお、指輪そのものが価値の高い品物として流通するティファニーやカルティエなど一部ハイブランドであれば、彫り部分を削っての再販なども視野に入りそうです。その場合は中古相場が純粋な重さ計算より高くなっていることが多いので、そこを基準にして加工賃やソーティング料などを引いて買取額を考えることになるでしょう。
以上の買取目安を基準に、質預かりも可能です。店舗によって金額が異なると思いますが、ほとんどのお店では婚約指輪も結婚指輪も買取・質預かりどちらの対象にもなります。

 

■婚約指輪・結婚指輪の販売


ここまでお読みいただけるとわかるとは思いますが、結婚指輪をお店に置いても探しに来る方はごくごくわずか。しかもサイズはおろか、イニシャルや日付の彫りが完全に一致することは、まずないでしょう。
そのため、ごくまれに中古品の結婚指輪を探しに来られる方がいらっしゃいますが、ほとんどの中古取扱店にはありません。売っているリングを購入し、あとで号数の調整や彫りといった加工を施すのであれば可能ですが、それもペアで見つかる可能性はきわめて低いでしょう。それであれば、男性が女性に贈る婚約指輪のほうが可能性はありそうです。
人により事情が異なるので、格安のものを探しているのか、デザインのいいものを探しているのかはわかりませんが「すぐに使える結婚指輪」を中古品で探せる可能性は、ほぼゼロに近いと思います。
買取もしている宝飾専門店であれば、自店で加工できるので多少は可能性があるかもしれません。しかし指輪の素材やデザインにも流行があるので、再販を望めるものはごくわずかでしょう。

 

■どちらも大切な「記念品」


婚約指輪・結婚指輪ともに、想いと意味が込められた大切なもの。
婚約指輪は若く裕福ではない中での努力の象徴として、結婚指輪は絶え間ない夫婦の愛の証として、ともに「その人一個人の」大切なものとして輝いています。
大半の人は「一生に一度」になるもの。それならせめて、購入する場合は中古ではなく新品を検討してみませんか?
あるいは売却をためらっている方も、思い切りが必要かもしれません。お客様の中には「これがあることで、ずっと縛られている気分になる」という理由で売却を決める方もいらっしゃいます。売ってしまうことで、指輪に込められた「意味の重さ」から解放されるようです。

売却や質入れにあたり「婚約指輪だから……」「結婚指輪を出すなんて……」などと言わず、ぜひとも拝見させてください。
込められた想いに値段をつけることはできませんが、ささやかながらお手伝いをいたします。