夏の厳しい暑さが和らぎ、少しずつ秋の足音が聞こえ始める9月。この月に生まれた人は非常に高い美的感覚と感受性を持ち合わせていて、自分らしく生きることを大切にする人だといわれています。そんな9月生まれの誕生石は、古くから聖なる石として崇められてきた「サファイア」です。ここでは、深く神秘的な色合いが印象的なサファイアについて、その特徴や魅力を詳しく解説します。
サファイアとは?
サファイアは酸化アルミニウムの結晶からなる鉱物「コランダム(鋼玉)」の一種で、無色透明のコランダムに鉄とチタンが不純物として加わることで、神秘的な深い青色が作り出されています。ちなみに、7月の誕生石である「ルビー」は、サファイアと同じコランダムグループに属する鉱石です。燃えるような赤色は、コランダムに1%程度のクロムが不純物として加わることで作られています。サファイアという名前はラテン語で「青」を意味する「サフィルス」に由来していますが、実際には青色以外にもピンク、バイオレット、グリーン、イエローなどさまざまな色相を持っているのが特徴です。タイ、ミャンマー、スリランカ、マダガスカル、オーストラリアなどが主な産地で、インドのカシミール地方で採掘される、矢車菊の花のように柔らかな青色をしたものは「コーンフラワーブルー」と呼ばれ、サファイアの最高級品として珍重されています。
サファイアの宝石言葉
さまざまな色相を持つサファイアですが、やはり最も人気が高いのは深く美しい青色のサファイアです。「慈愛」、「誠実」、「忠実」、「真実」といった石言葉を持っているため、永遠の愛を誓う婚約指輪や結婚指輪に添える石としても人気があります。
サファイアのパワー
ダイヤモンドに次ぐ硬度を誇るサファイア。空や地球、宇宙の色とつながっているため、古来より「最も神に近い石」と崇められ、さまざまな宗教のシンボルとして聖職者の指輪に使われていました。身につけた人に、冷静な判断力と思考力、周りに流されない強い意思を与えてくれるだけでなく、金運や勝利運を引き寄せて災いを遠ざけてくれるパワーもあるため、自分で起業している人やスポーツ選手などが好んで身につけることも多いようです。また、貞節を守って一途に人を愛する心を育んでくれるとも言われていて、カップルや夫婦で一緒に身につけることも。ヨーロッパでは「サムシングブルー」と言って、結婚式の際に花嫁が青いものをひとつ身につけると幸運に恵まれるというジンクスがあり、「真実の愛」を意味するサファイアを指輪の内側に埋め込んで身につける人も多いようです。人を癒して悩みや苦しみから救う力もあるため、ネガティブな考えに支配されがちな人や、くよくよ悩んでしまう人にもおすすめ。
9月生まれの方は、上記の内容を参考にして自分に合ったサファイアのアクセサリーや指輪を購入してみてはいかがでしょうか。