革のバッグを長持ちさせるためのお手入れ方法

使えば使うほど味が出て、自分だけの逸品に仕上がっていくのが革のバッグの醍醐味です。しかし、乱暴に使っていたり、汚れを拭き取らなかったりすれば、それだけ劣化してしまいます。大切に使用するためにも、革のバッグのお手入れは徹底しましょう。

それでは、革のバッグのお手入れはどのようにしたらいいのでしょうか。

 

革のお手入れの前に

革のバッグのお手入れをするには、

準備が必要です。お手入れに必要な準備や、グッズをご紹介します。

 

・素材のチェック

革と一口に言っても、その種類は様々。例えば、染料仕上げの革は、手入れ剤によってはシミを作ってしまうこともあるので、注意が必要です。

代表的な革製品のタイプは以下のようなものがあります。

①ナチュラルレザー

人工的に染色や塗料で仕上げない自然な革の風合いがでているものですが、その分かなりデリケート。使い始める前に防水スプレーなどをしておくといいでしょう。

②スエード(ヌバック)革

起毛革とも呼ばれる、革をベルベット状に起毛させて仕上げたもの。かなり丈夫な革ですが、起毛革用のクリーニングと保護・汚れ防止スプレーなどもあると便利です。

③エナメル革

手触りがツルツルしていて光沢があるのが特徴。直射日光での焼けや乾燥でのひび割れなどトラブルも多く、エナメル専用のグッズでお手入れしておくと、トラブル予防にもなります。

ほかにも、革の種類によって合ったお手入れ方法がありますので、その革にあったお手入れができるよう準備しましょう。

・グッズを用意しよう

必要なグッズは、ブラシ・クロス(柔らかい布)・革専用のオイル(カラーや対応している素材をチェック)です。

 

 

革のお手入れ手順

 革のバッグの、基本のお手入れ手順をご紹介します。

・ほこりを取り除く

まずは、バッグの表面をブラッシングします。軽く撫でるようにブラッシングし、ほこりやゴミを取り除いていきます。これをすることにより、この後のお手入れで革に傷が付くのを防止します。縫い目部分まで丁寧にブラッシングしましょう。

・汚れを拭き取る

クロス(柔らかい布)で、革表面の汚れを落とします。頑固な汚れがある場合は、無理に落とそうとするのではなく、クリーニングオイルなどを使用しましょう。

・オイルケア

革専用のオイルを布にとり、さっと全体的に馴染ませます。小さな円を描くように、革全体に均等に塗り込んでいきます。塗り込んだら、余分なオイルを乾いた布で優しく拭き取りましょう。

・陰干し

直射日光の当たらない、涼しい場所で干します。革を触ってみて、ベタつきがなくなっていたらOKです。元々ベタ付かない場合は、陰干しは特に必要ありません。

 

革のお手入れの注意点

繊細な革だからこそ、少しの失敗がひび割れやシミにつながります。革のお手入れをする際には、このようなことに気をつけましょう。

 

・オイルとの相性を確認しよう

オイルと革の相性が悪いと、色落ちの原因になります。お手入れを始める前に、必ず一度目立たない個所で試し、結果を確認してから使用するようにしましょう。なお、バッグは衣類と密着するものなので、オイルは透明のものを選んでください。

 

・力加減に注意

ブラシをかけるときや、汚れをクロスで拭き取るとき、力を入れすぎないようにしましょう。力を入れすぎると傷が付く恐れがあるので、まずは撫でるような感覚でお手入れを始めてみましょう。

 

・基本は、毎日のお手入れ

革のバッグは、簡単でもいいので、毎日のお手入れをおすすめします。毎日行う場合は、柔らかい布でさっと乾拭きしてあげるだけでOK。これだけでも、素材の美しさを充分に保つことができるはずです。

 

大事な革のバッグを長持ちさせるためにも、毎日の簡単なお手入れや、上記でご紹介した定期的なメンテナンスを行うことをおすすめします。