パワーストーンと宝石の違いとは?

心にある不安や悪い出来事を遠ざけ、願いを叶えてくれると言われる「パワーストーン」。最近ではパワーストーンを使ったアクセサリーなども手軽に買うことができ、お守り代わりに普段使いしている方もたくさんいますが、いわゆる「宝石」と呼ばれている石とパワーストーンにはどのような違いがあるのでしょうか? ここでは、パワーストーンと宝石、それぞれの特徴や違いについて一緒に学んでいきましょう。

パワーストーンと宝石の違い

アクセサリーとしても広く親しまれているパワーストーンと宝石。どちらも天然石ですが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか? 結論から言うと、パワーストーンと宝石というのは、基本的には同じ性質のものです。私たちが暮らす地球上には「鉱物」という、天然の作用によって作り出された結晶質の物質がおよそ4000種類以上あると言われています。その中の約300種類がパワーストーンとして、さらにそのうちのおよそ70種類が宝石として扱われているのです。実際には「希少価値の高さ」、「硬度の高さ」、「耐久性」、「美しさ」などによってパワーストーンと宝石を区別していますが、ダイヤモンドなどのように宝石として扱われるものであっても、パワーストーンとして使用している場合もあります。用途の違いとしては、宝石は主に装飾品やジュエリーとして使われるため、原石を磨き、カットして初めて商品としての価値が出ますが、パワーストーンはお守り的な役割で使われることが多いため、例えそれが原石であっても意味があるのです。

宝石になるための条件

「宝石」というのは鉱物の中でもわずかしかない大変価値のある存在です。では、数多く採掘された鉱物のなかから宝石として扱われるためには、どのような条件を満たせば良いのでしょうか。宝石とそれ以外の石に選別される際の条件を詳しく見ていきましょう。

美しさ

宝石を語る上で欠かせないのがその美しさです。輝きはもちろん、色、透明度などが、誰が見てもずば抜けて美しいと感じるものでなくてはいけません。

耐久性

どんなに美しい輝きを持った宝石でも、簡単に欠けてしまったり割れてしまったりするようでは意味がありません。長い年月を経ても変色や変形することなく、その美しさが維持される耐久性が宝石としての条件には不可欠です。

希少性

美しさと耐久性を備えていても、その石がどこにでも転がっているようでは宝石としての価値は無いに等しいもの。宝石として高く評価されるためには、産出量がわずかであったり、特定の地域でしか採れないものであったりと、希少性も重要な条件になるのです。

硬度

美しさ、耐久性、希少性に加えて、その石の硬さも宝石になるための条件のひとつです。これには、鉱物の硬さを表す「モース硬度」と呼ばれる尺度が用いられていて、1から10までの整数値のうち、硬度が7よりも高い天然鉱物が宝石として定義されています。

 

 

宝石の種類

宝石の種類には大きく分けて「貴石」と「半貴石」の2つがあります。これらは宝石を取引する場合の呼び名としても用いられていますが、実際には明確な定義付けはされていません。一般的な解釈としては、ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドなど「産出希少性を基準としたもの」、トパーズ、ジルコン、アクアマリン、ガーネットなどのように「硬度7以上を基準としたもの」、翡翠やオパールのように「美しい外観を基準としたもの」が貴石として扱われています。これに対して、「貴石以外の全ての宝石」が半貴石です。

パワーストーンは、必ずしも宝石的価値があるものばかりとは限りません。ですから、値段の高い安いで選ぶのではなく、自分にあったものを選ぶようにしましょう。