「お問い合わせ」のコツ

買取や預かりの査定は、基本的には直接、店舗でお品物を見ておこなうもの。しかし持ってきて「買取も預かりもできない」となった場合、持ち帰るのも嫌になりますよね。そのため事前に、買取や預かりが可能かどうかを問い合わせる方も少なくありません。または「希望する価格に近ければ持っていこう」という方も多くいらっしゃいます。

そんな時に便利なのが、事前査定。
昔から使われている「電話査定」に、近年では「メール査定」も多くのお店がおこなっています。さらに「LINE査定」などSNSを使用する店舗も増えています。または買取相場表をホームページに掲載しているお店も多くありますが、本当にその値段で大丈夫なのか、問い合わせたくなることもあると思います。

ですが、お品物を調べることさえ難しいご質問では、回答もできません。
「ヴィトンのバッグっていくら?」
「20年前に30万円で買った指輪って、いくらになる?」
「時計っていくらで引き取るの?」
……こうしたご質問では、お品物を特定できずに調べることができません。また付属品や状態も不明ですし、お問い合わせいただいてもお値段のお約束ができず、回答できないことがほとんどです。
こちらもお品物を見ていない状態なので、最低限でも型番や特徴がわからないと調べることができません。

そのような際「大体でいいから」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、その「大体」が一番難しい。具体的な数字をお話しただけでもお客さんにとっては「約束」になってしまいますから、お店側としても確かな情報がない段階では「口約束」ができないのです。それでも、一方的に「どうしてわからないの!」と怒ってしまうお客様も……。

そこで、今回はお問い合わせする際のコツをお伝えします。
以下のことに気をつけていただければ、お店側も調べやすく、電話やインターネットの問い合わせも回答しやすいはずです。

・あくまで事前査定であることを念頭に
電話やメールでの事前査定は、まだお品物を見ていません。
本査定では、お品物をじっくり見ます。そのうえでキズ・汚れ・付属品の有無など、お伝えいただいていなかった要素によって変動することがあります。場合によっては、お伝えいただいていたものと実物が違っていたというケースもあります。そうした可能性があるため、電話やメールでの査定価格は確約ではなく「あくまでも目安・基準として」とらえる必要があります。

・お品物が特定できること
「去年買った50インチのテレビ」「ヴィトンのバッグ」では、モデルがわかりません。電化製品の多くは、アルファベットと数字の組み合わせによる「型番」が記されています。場合によっては「年式」の記載もあり、判断要素のひとつとなります。一般的な時計でも、ケースの裏面に同様の型番があります。同時にベルトがレザーか金属か、金属部分はステンレスか貴金属か、などの情報があると、モデルがより絞れます。
ヴィトンやロレックスなどは本体に型番表示がない場合がほとんどですが、バッグ購入時のレシートや時計付属のギャランティカードに型番が記されています。すぐに捨てたり紛失しがちですが、こうした場面で効力を発揮するので、保存しておくといいでしょう。型番がわからなくても「材質」「柄」「色」「形」などを教えていただければ、憶測することが可能になります。
たとえばヴィトンでも「茶色の格子模様で、セミショルダーとして使う、ジッパーがない大きいトートバッグ」という情報があれば「ダミエのネヴァーフルかな?」と想像できます。

 

・状態が把握できること

たとえば数年が経過したバッグは「1回も使っていない」ことより「経年劣化や、中にベタがあるかどうか」のほうが重要です。
キズや汚れの有無、程度・状態、もしも破損があるならその具合。実物を見ていない状態でも想像でき、おおよその状態が把握できると価格を弾き出しやすくなります。お品物の良い部分だけではなく、悪い部分も伝えておいたほうが正確なお値段が出せます。伝えてもらえていないと、結局は実際の査定で大きく価格がダウンします。

・付属品が把握できること
付属品の有無によって価格が変わるものも、少なくありません。特に高級時計はギャランティの有無で査定額が大きく変わります。
家電品も動作に必要な付属品が欠品していると、動作できないものとして見るしかないので、極端に価格が下がります。
そのため事前査定の段階で、付属品があるかどうかを伝えるのも重要です。そうでないと事前査定と実際の査定で大きな価格の食い違いが発生する可能性があります。

 

・メール査定やLINE査定は「画像」が効果的

電話と違い、メール査定やLINE査定は手持ちのスマートフォンで撮影し、添付するだけで「画像」を送ることができます。
これは説明以上にお品物を特定しやすく、査定する側も判断がしやすくなるため、返答スピードをお求めの方には効果的です。
ただし正確な結果とお求めであれば、全体画像1枚だけではなく、状態や付属品も把握しやすいように数テイクを添付することがコツです。

・時には折り返し連絡も必要
モデルの特定がしづらいものや、中古相場変動や価格の開きがあるものなど、その場だけで判断できないものも多くあります。調べてみないとわからない要素があるケースも、少なくありません。
そうした場合、お客様はお急ぎかもしれませんが、お店は無責任な数字は電話でもお伝えできないので、お調べするお時間をいただいて折り返すことがあります。メールでは詳細をお尋ねし直すこともあります。
また、先に述べたように通常業務と並行している多くの店舗は、店舗状況によりすぐにお答えできないケースも多いです。

いかがでしょうか?
電話で聞くぐらいですから、お急ぎの方も多いとは思いますが、詳しい情報があったほうが調べる側も迅速に対応できます。メールであれば、時間を作ってしっかりした情報を送信することも可能ではないでしょうか。結果的に、最初から情報が多いほうが回答までスムーズに運ぶのです。
査定する側も人間ですから、情報がないと調べることができません。ましてや、お品物を見ていない状態では何も判断できなくなってしまいます。
近年は携帯電話やメールの普及で、気軽に連絡できるようになりました。そのためお気軽にお尋ねいただくことが可能になっている時代ですが、何事もすぐに対応できるものと、そうでないものがありますよね。
事前査定でも、どのお店もある程度正確な価格をお伝えするため、詳細をお聞きすると思います。焦らずにお伝えいただければ、お客様ご自身のご決断にもつながりますよ。

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