昔の切手は価値があるの?

 

家の片付けをしていたら、並べてファイル収納された昔の古い切手がたくさん……いかにも価値がありそうで、ファイルごと買取店や質屋さんに持っていく方も少なくありません。

しかし切手は小さく、数が膨大なことが多いので、ちょっと調べるだけでも時間がかかってしまいます。古いものだからと期待したところ、がっかりするお値段になることも多いです。そうした昔の切手について、持ち込む前に以下のようなことを知っておけば、役立つかもしれません。

【かつての切手収集ブーム】
まず、見つかったファイルに入っている切手の多くは、昭和の切手収集ブームで集められたものだと思われます。
昭和中期(1960~1970年代)にブームが起こり、たくさんの人が切手をファイルにまとめて保管していました。「記念切手は額面以上の価値になる」と噂され、発売日には行列ができたほど。郵便局は新しい記念切手を次々と出し、現在でも常に最新価格の最新記念切手が売られています。家に届く印の押された使用済切手も切り取り、ファイリングしていた方も少なくないと思います。
「いずれ価値が出る」と思い、しまっていたその切手は……今、どうなっているでしょう?

結論から言いますと、その頃の切手で額面以上の価値が出ているものは、ほぼありません。
一世を風靡した「収集趣味」のものは、総じてコレクターがいなくなってしまいました。以前は年代別で価格がついていたコイン(古銭)と同じく、切手も現在は「額面」で見るのが一般的です。
郵便の価格改定も何度となくおこなわれ、切手はブームがそうさせた「集めるもの」から本来の「使うもの」に戻ってしまっています。
そのためスタンプが押された使用品は二次利用できないため、ほとんどが買取対象にもなりません。

【買取は?】
切手は買取店でも質屋でも、基本的に「未使用品」のみ買取可能です。
これはなぜかと言うと、当時物の価値がついたアイテムとして販売するわけではなく、そのまま再利用したり再販売するため。よって金券と同じく額面からの計算となり、額面以上の価格になるものはほとんどありません。

未使用品買取の場合、シートのほうが掛け率が高いのが一般的。
10枚、20枚、100枚といった「シート」状態は再販売しやすく、また計算しやすい側面もあります。お店や時期、額面や枚数などにもよりますが、額面の7~8割で買い取るお店が多いようです。
ただし一部ではなく全体で再販するため、一部が切れたり、ミシン目が切れただけでもシートにはならず、バラ切手扱いになってしまいます。

一方、バラになってしまった切手はどうしても買取額が安くなります。
これは1枚1枚の計算に時間がかかり、整理する手間や保管に際して人件費などが発生するためです。こちらもお店や時期、額面や枚数などにもよりますが、半額程度になってしまう傾向のようです。

また前述のように、どのお店でも基本的に使用品は買取不可。なぜなら二次利用ができないため、販売もできないからです。
使用品でもアイテムとして希少価値が出ているものであれば別ですが、価値があることで有名な「見返り美人」さえ、スタンプが押されていると値段がつかない可能性があります。

 

【価値がある切手は?】
それでは額面計算ではなく、アイテムとして切手自体に価値がつくものは?
残念ながら、切手ブームにより収集されていた昭和中期以降の切手では、ほとんどありません。
簡潔に言えば、明治・大正時代、戦後直後の時期の切手には希少価値が出ています。たとえば先に挙げた「見返り美人」(1948年)など、ごくごく一部の希少性が高いものだけです。
それも状態ありきで取引されており、一般家庭で湿気を吸って丸まったもの、汚れてしまったもの、切れてしまったもの、使用済のものなどは価値がなくなってしまうことも多いのが現状です。
その「見返り美人」も平成に入ってカラー復刻され、コレクター減少とともに欲しがる方が減ってしまいました。同じようにデザイン復刻切手は何種類も発売されており「コレクションできればいい」という方は当時物を手に入れなくてもキレイな復刻品で満足するため、当時物のコレクター価値は下降の一途をたどっています。

切手のアイテム価値は、簡単に年代順で記すと、以下のような傾向です。
・明治~大正時代のものは発行部数・現存数が少なく、アイテムとしての希少価値がある可能性が高い。
・昭和初期~戦時中の切手は国の収益をあげるため発行数が膨大で、価値ある切手はほとんどなし。特に「満州切手」や「大日本帝国郵便」名義のものは戦後に郵便使用が禁止され、現在でも使用不可。
・昭和時代の切手でも、戦後直後のものは発行数が少なく、コレクター需要あり(「見返り美人」もこの時期)。シートであれば価値が出るものも多く、昭和20年代のお年玉切手シート(5枚セット)なども、シート状態であれば年代や状態により価値が出る。
・昭和30年あたりから、ほとんどの切手は現在と同じく額面が基準となる。

 

【海外切手は?】
中には、日本のものではない切手が混じっているコレクションも多いと思います。
それらの価値があるかというと……

・沖縄切手(琉球切手)
デザインが日本の切手に似ているものの、当時の沖縄で流通し、額面表記が「円」ではないもの。
大半は、アイテムとしての価値はありません。普通の常用切手や、それをお土産にしたものがほとんどです。中には希少価値があるものもありますが、圧倒的に少ないのが現状です。
沖縄が本土返還される前後、業者が買い付けて記念品としてデパート催事などで数十倍の価格で記念発売していたこともあります。そのため今でもアイテムとしての価値があると思われがちです。
また沖縄はアメリカ軍の統治下だったため、通貨は円ではなく「セント」。そのため現在は実用もできません。

・中国切手
価値があるものと、あまりないものがあります。
まず中国切手は単品ではなく、複数枚のセットになっているものがほとんどです。シリーズによって枚数は異なりますが、3枚や4枚、8枚や14枚などの組み合わせで1セットとするものが多いようです。そのため専門的に「4種完(=4種類が全部揃っている)」などと表記されてやりとりされます。
その中で、1950~1970年代の切手は現存枚数が少なく、アイテムとしての価値があります。シリーズのセットが揃うとその価格も格段に上がります。
1980年代以降の中国切手は、価値があるものが非常に限られます。シリーズ全揃いであれば多少の価値が出るものもあれば、揃っていても価値がほとんど出ないものも少なくありません。
中には有名な「赤猿」(1980年)のように、1枚でも希少価値があるものも存在します。ただし価値があるものは贋作も多く、売買ともに注意が必要です。

・その他の海外切手
歴史的価値のある切手は多くが博物館などに保管され、一般に流通する切手はほとんど価値がありません。戦時中の切手に希少価値が出始めているようですが、消耗品でも大切にする日本人との文化の違いもあり、保管状態がよくないものがほとんど。そのため全体で言えば、期待できるものは非常に少ないようです。
また諸外国では切手は配送手段のひとつであり、アイテムとして保管するような文化も少ないようです。日本に持ち込まれ、買取査定に出される海外切手のほとんどは価値のない使用品や、旅先のお土産品がほとんど。これはコインについても同傾向です。

【おまけ知識】
・そのまま使うこともできる
未使用品の切手は今でも額面そのままの金額で使えるため、そう古くない80円や50円の切手であれば、足りない分の切手を足して封筒やハガキの郵便に使うことができます。または「ゆうパック」の支払にも使えるので、手もとの切手を組み合わせて使い、不足分だけ現金払いも可能です。
同様に、着払いのゆうパック支払いにも使えます。

・交換することもできる
未使用品の切手は、郵便局の商品と交換することができます。
ハガキや切手、エクスパックやレターパックといった商品価格と、同等の額面の切手とで交換が可能です。その際は別途に交換手数料がかかってしまいますが、それも手持ちの切手で相殺することもできます。

・バラ切手を郵便局でシートに交換してもらう手段もある
「未使用切手はバラばかりだけど、半額になるなら買取に回すか……」
そうお考えの方に、ちょっとしたテクニック。
バラ切手では買取額が安く、シートになれば高くなるのは前述の通り。しかもバラ切手の場合は計算にとても時間がかかるので、長時間お店で待ったあげく、キャンセルしたいほどの値段になってしまうこともあります。
そのため買取店では、バラ切手の場合は買取率を先にお伝えし、そのうえで計算することが一般的。中にはキャンセル不可能とするお店も少なくありません。
トラブルになるぐらいなら、そのバラ切手をシートにしてしまいませんか?
前述の通り「現在でも使える1円以上の日本郵便の切手」であれば、他の商品に交換が可能。それを利用して「84円切手100枚シート」など、できる限り高い額面のシートに交換すれば、買取店ではシート価格での買取になります。また端数分はなるべく高いバラ切手にしてもらえば、半額でも満足できる価格になるでしょう。手数料は持ち込んだ切手から相殺してもらえば、現金を払うこともありません。
しかし郵便局の方も人力で計算するので、時間がかかります。郵便局では日を越しての精算ができないため翌日以降までの預かりができず、時間や場合によっては断られる可能性もあります。しかしそこは煩雑な作業をお願いしている立場上、なるべく局員の方に無理がないよう、お願いしたいものです。

カメオは値段がつくの?

カメオは値段がつくの?
バロック調の貴婦人や薔薇などをかたどり、貴金属の枠をつけてアクセサリーにされる「カメオ」。
日本でも経済的に豊かだった時代に流行し、近年になって買取に持ち込まれることが多くなっています。
このカメオには、どんな価値があるのでしょうか?



■「カメオ」とは?

まず「カメオ」とは、貝殻や石に彫刻を浮き彫りしたものです。沈め彫りしたものは「インタリオ」と呼びますが、まとめて「カメオ」と呼ばれることが多いです。古代ギリシャで発達した技法と言われ、当時は主に指輪につけられ、印章代わりとして捺印するために使用されていたとされます。

カメオには主に2種類あり、貝殻に彫刻されたものを「シェルカメオ」、瑪瑙(メノウ)などの石に彫刻されたものを「ストーンカメオ」と呼びます、王侯貴族や貴婦人、花や風景などが刻印されることが多く、一般的に金やプラチナなどの貴金属の枠を付けて商品化しています。アクセサリーとしての主張が強いアイテムで、よく見かけるのは大型カメオに枠をつけたブローチやペンダントヘッド、イヤリングといったもの。小型カメオをリングやピアスにしているものもあります。小型でも色石を遥かに凌ぐ大きさがあるので、パッと見ただけで華やか。気品のある空気感で、現代では装着するシーンが限定されますが、ドレスが似合う会合などに着用されます。現在は技術の発展により貴金属リサイクルが可能なため、家にあった古いカメオをリフレッシュし、新しいアクセサリーとして仕上げることも可能になりました。

■技術革新で身近な存在に
かつては1点1点が手彫りだったため高級で、羨望の的だったカメオ。しかし1970年代後半に開発されたコンピュータ彫刻機により、彫刻家がデザインして彫った原型をベースにすれば量産できるようになりました。それでも手作業が多く手間はかかり、大量ではなく少量生産ですが、1点ものではなくなったことでだいぶ手頃になり、一気に流行。実は、買取に持ち込まれるカメオのほとんどはこの時期以降のもの。それより前の手彫りカメオには希少性からアイテムとして単体で作家や年代により価格がつくこともありますが、量産できるようになったカメオにはそれが見込めません。現在もこの技術で新しいカメオが生産されたり、ブランド品では陶磁器で有名なロイヤルコペンハーゲンが「ジャスパー」シリーズの一環として、陶器カメオのリングを販売していたりします。

 

■買取の基本は「枠の重さ」
それでは、カメオ単体での買取価格はどのぐらいでしょうか?

残念ながら、カメオ単体に値段がつくものは、非常に稀です。どの買取店でも多くは「カメオを外した外枠の重さを想定して」重量計算し、貴金属相場と掛け合わせた「地金価格」になってしまいます。
前述のように、コンピュータ制御で量産できるようになったカメオは、それ単体での値段がつくことはほとんどないのです。あるとすればブランドやメーカーでの「アイテム」として、単品で価値のあるものぐらい。一般のカメオに値段がつくことはほとんどありません。

中にはカメオ自体に高額が付くように見せている広告や買取業者も存在しますが……ちょっと待って!
もしも店舗の査定で「カメオに値段をつけました」と言われたら、それがいくらなのかを聞きましょう。そのうえで貴金属のグラム単価を聞き、外枠部分が何グラムでの計算になっているのか、逆算してみましょう。
もしもカメオに数千円の値段がついていたとしたら、貴金属部分のグラム単価は安くなっているはずです。あるいは貴金属重量とカメオ単体の計算に、違和感が出てくると思います。
または買取価格を公表している広告があった場合は、本日の金相場や店舗が公表している貴金属買取相場で割り算してみましょう。残念ながら、掲載された写真の貴金属の重さぐらいの数字になってしまうことが多い傾向です。
さらに残念なことに、中には具体的な買取価格を明示せず、画像と文章だけでカメオ単体にも効果な買取額がつくと思わせて、お店に持ち込ませるキッカケにする買取業者もあるようです。
もしもカメオ自体に価値を求めているのであれば、査定額や説明に少しでも違和感があれば警戒し、少しでも話に違和感があれば納得がいくまで説明を求めたほうがいいかもしれません。

■値段がつくカメオは?
それでも実際に、単体で値段がつくカメオは少なからず実在します。
主に「有名作家のデザインや原型」「コンピュータ彫刻より前の年代に流通した手彫り1点物」「希少価値のある当時物」など。モノと状態によって価格はまったく異なりますが、美術品に近いアイテムであるため、一般の買取店では中古相場観をつかむのが非常に難しいと思います。
これらに必須なのは、そのカメオに作家的価値・年代的価値があることが明確になる「証明書」。証明があることでアイテムとしての価値を発揮できるため、それがないだけでグラム計算になってしまう可能性もあります。
またはアイテムとして価値がある有名ブランド品であれば、貴金属だけではなくカメオ入りアイテムとしての中古相場が存在します。そのため、そちらの相場を基準に値段がつきます。
一般の宝飾店で売られていたようなものは量産カメオなので、残念ながらカメオそのものには価値がないと考えたほうがいいかもしれません。

 

■気になったら宝飾品専門店に持ち込もう
多くはありませんが、そのまま販売するアイテムとして流通させるため、カメオ買取に強い宝飾品専門店もあります。
カメオ単体の価格が気になったら、宝飾で有名な御徒町などを訪れて業者を探すのも手段のひとつです。そうした信頼の置けるお店を訪ねてみれば、専門家のしっかりした話も聞けるでしょう。信頼の置ける業者は価値のないカメオに「値段をつけた」などと話さないはずです。
ただし前述のように、カメオを囲む地金部分を目的とした買取業者も少なくないので、参考になる具体的な数字が掲載されている広告や、信憑性のある話が聞ける店舗を選びましょう。そのためにもまず、サンプルになっている買取額と金相場・重量の計算ができるようになれば、優良な業者選びにつながるでしょう。
とても地道な手段ですが、最終的には、納得がいくまであきらめないことが最大の満足を呼ぶと思います。

時代により、価値は変わるもの。
かつてはカメオ単体の価値があり、現在でも新品販売では価値が存在します。
しかし買取では、カメオはパールと似たような扱いになってしまいました。その事実を知っているだけでも、買取に出すか保存するかの選択肢も選べると思いますよ。

エルメスのバーキンに使われる革の種類と特徴

数あるバッグの中でもその頂点に君臨し続けるエルメスの「バーキン」。その魅力はなんといっても素材とカラーのバリエーションが豊富なこと。同じデザインであっても素材によってその表情は全く異なります。自分にぴったりの一品と出会うためにも、まずは豊富な種類についてしっかりと理解を深めていきましょう。そこで今回は、バーキンに使われる革の種類とその特徴について詳しく解説します。

 

牛革の種類と特徴

バーキンに使われる革は、多くは牛や羊を使用しています。今回はその2種類から説明します。バーキンの主な牛革素材とその特徴は以下の通りです。

 

①トゴ

バーキンの数ある素材の中で最もポピュラーなのがこの素材。雄の子牛革を使った素材で、正式名称を「ヴォー・クリスペ・トゴ」と言います。斑が深く革の風合いがそのままの状態で活かされているのが特徴で、程よい柔らかさとキズや擦れなどに対する耐性の高さから抜群の人気を集める素材です。

②トリヨンクレマンス

かつては「ムー」と呼ばれていた素材のひとつです。適度な張りと柔らかい質感が特徴の雄成牛の革を使っていて、バーキンをはじめとするバッグはもちろん小物など幅広いアイテムで展開されています。斑の大きさも程よく、キズや擦れにも強いため、デイリーユースとしてもぴったりです。

③ヴォーエプソン

雄の子牛革を使用した素材「クシュベル」が廃番となった後、2003年に登場した素材です。細かい型押しがプレス加工によって施されているのが特徴で、硬い質感でカチっとした印象でありながら、軽量で持ち歩きしやすく、家宅連れもほとんどありません。また、キズや擦れはもちろん水濡れにも強いため、普段使いしやすい素材として人気です。

④グランアッシュ

2012年に登場した雄子牛の革を使った素材で、整列された細かな型押しがプレス加工によって施されているのが特徴です。

 

羊革の種類と特徴

バーキンの主な羊革素材とその特徴は以下の通りです。

①シェブルミゾル

2002年に登場した雄山羊革を使った軽量でいて丈夫な素材です。程よい柔らかさと程よい斑の大きさが特徴で、艶やかな光沢と凹凸の少ない繊細な仕上がりは、エルメスならではのラグジュアリー感を楽しむことができます。キズや擦れ、汚れにも強いためデイリー使いにも最適です。

②コロマンデル

艶やかな光沢感とシンメトリーな型押しが印象的な雄山羊革を使った素材。程よい柔らかさと、大きめの斑が特徴で、大変軽量で持ち運びしやすいのが魅力です。

 

特殊レザーの種類と特徴

エルメスの最高級素材とも言われる「ワニ革」の種類とその特徴は以下の通りです。

①ポロサス

「スモールクロコダイル」と呼ばれるワニ革を使用した最高級素材。「シャイニー」、「セミマット」、「マット」という3種類の仕上げ方法があり、ウロコが四角くかつ細かく揃っていることが特徴です。現在では入手が困難で非常に希少価値の高い素材となっています。

②ニロティカス

アフリカのナイル川流域に生息する「ナイルクロコダイル」と呼ばれるワニを使用した最高級素材。斑が大きく、ウロコが長方形で丸みを帯びているのが特徴です。ポロサスと同様に現在では入手困難で大変希少価値が高くなっています。

③アリゲーター

アメリカに生息する「ミシシッピーワニ」の皮を使った素材です。「穿孔」と呼ばれる斑の中にある点状の模様がないのが特徴で、ほかのワニ皮素材と同様に大変希少価値の高い素材となっています。

 

 

エルメスのバーキンは非常に高価ですが、一生使い続けることができる名品です。長く愛用し続けるためにも、素材の種類と特徴をしっかりと理解した上で、自分にぴったりのものを選びましょう。

ルビーも同じ宝石? サファイアの種類について

数ある宝石の中でも特に価値があると言われている「ルビー」と「サファイア」。実はこの2つの宝石は、もともとは「コランダム」と呼ばれる同じ鉱物だということをご存知でしょうか。このコランダムに不純物が混ざり合う割合によって、さまざまな種類に分けられているのです。そこで今回は、美しく不思議な宝石「サファイア」について、その種類や特徴を詳しく解説します。

 

サファイアの特徴

サファイアにはさまざまな種類がありますが、通常「サファイア」と言うと青色のものを指すのが一般的。鮮やかで美しい青色は、コランダムに混入した鉄とその10分の1の量のチタンによるものです。世界中のさまざまな地域で採れますが、ジュエリー用としてはスリランカやマダガスカル産が多く使われています。中でも、ビルマ産のサファイアは特に美しい青色が魅力的で、「ロイヤルブルー」の名が与えられているほどです。

 

 

ルビーの特徴

数あるサファイアの種類の中でも、赤い色のものだけを「ルビー」と呼んでいます。ルビーの美しい深紅の輝きは、コランダムにわずか1%程度のクロムが不純物として含まれたことによるものです。一般的なルビーはアルミニウム原子が数百個に1個の割合でクロム原子と入れ替わったものを指しますが、これが百個に1個の割合で入れ替わったものは、「ピジョンブラッド(鳩の血)」と呼ばれ、ルビーの中でも最も美しい色として称されています。

 

ホワイトサファイアの特徴

ホワイトサファイアは不純物を一切含んでいない純粋なサファイアのことです。酸化アルミニウム以外の他の元素が混入していないコランダム本来の姿のため、無色透明なのが特徴です。別名「カラーレスサファイア(色のないサファイア)」とも呼ばれています。アクセサリーなどに使われるのはもちろん、そのガラスよりも高い透

明度を利用して、腕時計の文字盤カバーに利用されることもあります。

 

パパラチアサファイアの特徴

サファイアの中でも桃色と橙色の中間色のものが「パパラチアサファイア」です。唯一の原産国であるスリランカの言葉で「蓮の花の蕾」という意味を持っていて、非常に産出量が少ないため、「幻の宝石」、「キングオブサファイア」と呼ばれています。近年では「ベリリウム拡散加熱処理」と呼ばれる方法によって、うまく色が出ていないサファイアを鮮やかな色合いに仕上げることも可能です。ただし、こうして人工的に仕上げられたパパラチアサファイアは、「表面拡散処理パパラチア」と呼ばれています。

 

ピンクサファイアの特徴

コランダムにわずか1%程度のクロムが不純物として混ざったものはルビーと呼ばれ、大変価値のある宝石として扱われていますが、そのクロムの量が0.1%になったものは、「ピンクサファイア」になり、その価値はルビーと比べて格段と下がってしまいます。ですが、ピンクサファイアはその名の通り薄いピンク色が特徴で、ルビーよりも主張が少ないため女性の普段使いのアクセサリーなどでも人気です。

 

 

ひと口にサファイアと言っても、その種類は実にさまざまです。それぞれに魅力や特徴が異なりますので、上記の内容を参考にしながら違いを把握しておきましょう。

 

Pt999など、プラチナの種類と特徴について

エンゲージリングやマリッジリングなどの特別なジュエリーはもちろん、日常使いのアクセサリーにも使われているプラチナは、その純度によっていくつかの種類に分けられています。それぞれに特徴や価格が異なりますので、プラチナアクセサリーを購入する際には、その違いをしっかりと把握しておくようにしましょう。そこで今回は、プラチナの種類とその特徴について、詳しく解説します。

 

プラチナってどんな金属?

最高の貴金属と称され、その美しい輝きが世界中の女性を魅了するプラチナ。その起源はとても古く、およそ20億年前に隕石の衝突により出現したのがプラチナの鉱床だったと言われています。プラチナはほかの貴金属と比べても非常に希少価値が高く、南アフリカ共和国などの限られた地域でしか採れないのも特徴です。原鉱石1トン分から採れるプラチナはわずか3gのみ。細いリング1本分程度しか取り出すことができないのですから、どれだけ希少な物質かがわかるでしょう。

そしてプラチナのもうひとつの特徴が「色」。天然の純白だからその輝きに深みがあり、大変美しい表情を見せてくれます。そして、その美しい純白の輝きは年数を経ても色褪せることがなく、日常的に身に付けていても変色や変質の心配もありません。美しさを永遠に残すことができることから、エンゲージリングやマリッジリングなど「永遠の愛の証」に多く利用されています。

 

プラチナの純度と特徴

プラチナはゴールドと同様に、伸びやすく柔らかい物質のため、そのままではアクセサリーに加工するのが難しく、キズが付きやすいという特徴があります。そこで、強度や硬度を高めて加工しやすくするために、パラジウムやルテニウムといった異なる地金を組み合わせているのです。そして、でき上がったプラチナ製品の中にどのくらいの割合でプラチナが含まれているのかを「純度」で表しています。では、プラチナの主な純度とそれぞれの特徴を具体的に見ていきましょう。

Pt850(純度85%

ISO(国際標準化機構)・一般社団法人日本ジュエリー協会がプラチナ製品として認めている最低ラインがこの純度になります。

Pt900(純度90%

その製品を構成する成分のうち、90%がプラチナであるという意味です。指輪をはじめ、ネックレス、ブレスレットなど、日本国内で販売されているプラチナ製品は、このPt900が一般的に使われています。

Pt950(純度95%

全体のうち95%がプラチナで構成されているものを指します。残りの5%には、パラジウムが使われていることが多く、別名「パラ割」とも呼ばれています。

Pt999(純度99.9%

プラチナの中でも最も純度の高いものを意味します。ほかの地金がほとんど含まれていないため、傷つきやすく柔らかいのが特徴です。

 

ハードプラチナとは

プラチナは伸びやすく柔らかい性質があるため、単体で使用すると加工しにくかったり、キズが付きやすかったりと言うデメリットが目立ちます。そこで、アクセサリーなどを作る際には、パラジウムやルテニウムなどの異なる素材を組み合わせることで、強度や硬度を高めていました。このように、プラチナの割金として利用しているパラジウムに加えて、「イリジウム」という素材を組み合わせたものが「ハードプラチナ」です。イリジウムを少量加えることによって、通常のPt950やPt999よりも高い硬度や強度が実現されます。

 

プラチナ製品は、その純度によって買取金額が大きく左右されます。製品を購入する際や、所有しているプラチナ製品を買取りに出す場合には、上記の内容を参考にして純度を意識することも大切です。