バッグの型崩れの直し方と防止策

バッグは外で持ち歩くものなので、比較的傷みやすいアイテムだといえます。その中でも型崩れしてしまい修理に持ち込む方も多く、バッグにとって型崩れは切っても切れない存在だといっても過言ではありません。では、どうしたらバッグを型崩れから守ることができるのでしょうか。型崩れを防止する方法などをご紹介します。

 

バッグの型崩れの原因

まず知っておきたいのが、バッグが型崩れしてしまう原因です。考えられる原因をまとめてみました。

 

・荷物の入れ方が悪い

バッグが膨れてしまうほど、荷物を詰め込んでいる方はいませんか?バッグの容量よりも多くの荷物を入れていると、型崩れの原因になります。また、重いものを入れることで素材が伸びてしまい、型崩れしやすくなります。

 

・保管方法が悪い

クローゼットや押し入れでバッグを保管する際に、重ねてしまったり、長い間ひっかけ棒にひっかけたりしていることが、型崩れの原因になります。特に長い間使わないバッグはそのまま癖がついてしまうので、保管方法を変える必要があるでしょう。

 

・過度なお手入れが原因に

革製品を大切に使っている方ほど、お手入れを頻繁に行っていると思います。しかし、過度なお手入れは型崩れの原因になるので注意が必要です。日ごろから柔らかい布でほこりや汚れをふき取る程度なら問題ないのですが、クリームをたっぷりと使用してお手入れをする方は、適切な量と、適切な頻度に見直すようにしましょう。

 

バッグの型崩れの直し方

バッグが型崩れしてしまった場合、元の形に戻すことは不可能ではありません。以下の方法をぜひ試してみてください。

 

・中身をすべて取り出す

毎日使用している状態では、型崩れを戻すことは困難です。まずは、中身をすべて取り出してしばらく休ませてあげましょう。まだ深刻な型崩れでなければ、一度休ませることで型崩れが改善する場合があります。

 

・ショルダーは吊るしがけが基本

ショルダー部分の革が曲がってしまった場合、しばらく吊るしておくことが大切です。決して曲げたまま放置しないようにしましょう。ただし、中身が入ったままではショルダーに負担がかかりますので、中身はすべて出してから吊るしておきます。ひっかける部分が一つだけでは負担が大きくなるので、複数のフックを使用するなどして負担を分散させましょう。

 

・新聞紙などを入れて形を整える

中身をすべて出し、丸めた新聞紙などを詰めて形を整えましょう。バッグが販売されているときに詰められている詰め物を「あんこ」といいますが、あんこは、新聞紙を丸めて不織布で包むだけで簡単にできます。バッグの大きさに合わせて作ることが重要です。

 

・頑固な歪みにはクリームをたっぷりと

なかなか取れない頑固な歪みには、革専用のクリームをたっぷりと塗りましょう。ほかと重ならないように保管しておけば、歪みは改善されるはずです。

 

 

バッグの型崩れの防止策

一度型崩れを起こしてしまったバッグは、なかなかすぐには戻ってくれません。そうならないためにも、日ごろから型崩れ防止策を実践しておきましょう。

 

・あんこを詰めて保管

普段使用しないバッグは中身を出してクローゼットなどに保管していると思いますが、バッグがぺしゃんこのままではすぐに型崩れを起こします。クローゼットにしまう際には、あんこを詰めて形を整えておくようにしましょう。新聞紙を丸めたものでも構いません。

 

・重ねず立てて収納

立たないバッグを、倒して重ねて収納していませんか? 重ねての収納は型崩れの原因になるので、必ず立てて収納するようにしましょう。自立しないバッグは、ファイルボックスなどを活用して保管するといいでしょう。バッグ専用の収納棚や、底に設置するバッグ専用の薄板などを使えばより効率よく収納できるはずです。

 

大事なバッグを長年愛用するためには、型崩れの予防は無視できません。長年愛用できるように、日ごろから型崩れ予防を行いましょう。