「いただきもの」って売れるの?

結婚式の引き出物などでもらえる「いただきもの」。
頂戴したはいいけど、使う機会がない……そんな時は売却を考える方も少なくないと思います。そうした物でも、売ることはできるのでしょうか?


【食器類】
 引き出物のNo.1は、昔から「食器」ではないでしょうか。
最近は結婚式場と提携するブランドも増え、有名ブランドのプレートやカップなどが参列者にプレゼントされることが多くなりました。
ところが、そうした有名ブランドでも、引き出物はいわゆる「廉価モデル」。ブティックや工房で売っているものに比べ、アウトレット品にも似た傾向があります。そのため買取は可能ですが、ブランド名から連想してしまうような高額にはならないことが多いようです。
さらに現在は100円均一でもセンスのいい食器が買える時代。また「良いと言われるもの」よりも「自分が気に入ったもの」を揃えていく時代にもなっています。そのため食器全般の相場は下火傾向です。
なお、食器類は基本的に「未使用品」が前提。箱に入った状態でないと未使用との判断ができないお店も多いので、処分しないように気をつけましょう。

【繊維類】
タオルやハンカチ、ネクタイなど、布製品もギフトとして好まれます。引き出物だけでなく、贈答品でも人気がありますよね。
こちらも有名ブランドのものが多く存在しますが、もとより定価が控えめの商品が多く、消耗品としての側面が強いもの。そのため売却時には気持ち程度の金額になってしまうことも少なくありません。
こちらも食器類と同じく、基本的に「未使用品」が前提。選択してもいけませんし、やはり箱に入った状態でないと未使用との判断をしないお店も多いので、外装を処分しないように気をつけましょう。

【食品】
お菓子やハム、その他ご当地名産品などなど。
食品は買取対象になるお店、ならないお店があります。どうしても「賞味期限」があるので、その長さにより対応・非対応となる店舗もあるでしょう。特に冷蔵品は持ち運ぶだけで悪くしてしまうので、まずは買取を検討している店舗に問い合わせることをおすすめします。
もちろん未開封が買取の大前提ですが、未開封品でも中古流通相場での販売となります。これは他の商品でも同様ですが、その理由で新品価格から類推されるような買取額ではなくなることにご注意ください。

【カード類】
過去にはテレフォンカードも贈り物の常連でした。現在でもクオカードを送る方は多いと思います。
どちらも額面からの計算なので、たとえば一時期流行した、新郎新婦がプリントされたようなテレカでも買取対象になります。買取額はお店や金券相場の状況によって大きく異なります。
ただしこちらも、未使用品であることが前提。使用されてパンチ穴があいていたり、あまりに汚れていると買取はできません。
またQRコード式のギフトカードは、使用・未使用が判断できないため、買取できないお店が多いのが現状です。


【インテリア類】
一時期は贈り物の定番だった、写真立てやフラワーベースなどのインテリア。「自分の好きなものを選ぶ時代」になっている現在、贈り物としての需要は少しずつ減っているようです。
こちらは中古・未使用だけではなく、どういった品物かが重要。その状態・品目にあわせて中古相場を調べ、そこから買取額を決定することになります。つまり、一般的な品物の買取とまったく同じです。
そのため品物によっては値段の差が大きくなり、場合によっては取り扱わないお店もあるかと思います。

【金券・ギフト券】
前述のように、今は「自分の好きなものを選ぶ時代」。近年、欲しい物を選んでもらえるように、金券を配る方が増えています。
こちらは通常通り、金券の種類と金額により、額面から掛け率での買取が可能です。もちろん店舗や状況により掛け率は異なります。
注意点としては、買取できなくならないように「折らないこと」。また新しいデザインになる前に「早めに売却すること」。いただいた際の箱や封筒に入れたままで保管することがおすすめです。
また、野球やイベントなどの興行チケットは期限があり、人気もマチマチ。よって内容と店舗によって買い取れるかどうかは異なるでしょう。

【カタログギフト】
同じく、欲しい物を選べるカタログが配られるケースも増えています。
こちらはアイテムとしての中古相場が存在すれば、その流通価格に応じた買取額が提示できます。買取額や取り扱いは内容や種類によって異なるため、本当は使用してご希望の商品をもらうのが一番でしょう。
ただしカタログによっては買取額がつかなかったり、登録制で購入者本人しか使用できないものもあるので注意。QRコード付きカードが付属するものも多くあり、ケース・バイ・ケースとなります。

【縁起物】
紅白のインテリアや、夫婦箸、信仰に関するもの。こういったものは基本的に買取できません。
というのも、買い取ってからの販売需要がないのです。「その方からいただいた縁起」のため、同じ縁起を欲しがる方はいません。また未使用品であっても、縁起物を中古流通で買うのは「縁起が悪い」として、購入する方が望めません。
 ですが本当は、そうした「その人へのプレゼント」こそが「贈り物」なのでしょうね。

【個人的にもらえるブランド品や時計には注意】
 蛇足気味に、贈り物のお話をもうひとつ。
 有名ブランドのバッグや腕時計を「あげるよ」と気前よくプレゼントしてくれる人が時々います。それがどういう品物なのかを説明していたのか不明ですが、そうして受け取ったものが買取店によく持ち込まれます。
 高額なブランド品を、そんなに簡単にあげられるものでしょうか?
 そう、これはコピー品の可能性をはらんでいます。トラブルのもとなので、もらう際には必ずその部分を確認しましょう。
 もし仮に「これコピー品だから、おまえにあげるよ」と言われて受け取った場合、あげた方・もらった方、どちらも処罰の対象になります。さらにコピー品だと知ったうえで買取店に持ち込んだ場合も、同じく処罰の対象です。
 どちらも「刑法256条第2項」の「盗品等譲受罪」に問われ、刑罰として「10年以下の懲役、および50万円以下の罰金」が課されます。



いかがでしょうか。
 贈っていただいたものですから、本当は使うことが一番。でも使えなかったり、趣味の問題もあるでしょう。
 買取に出すことは、もはや現代の選択肢のひとつ。あとは、くださった方との仲だけは温和に保ちましょうね。