大地が色鮮やかな新緑に包まれ、生命の躍動感を感じる5月。この月に生まれた人は、自分の意志を持ってコツコツと物事に取り組むことができ、周囲から信頼してもらえるタイプだと言われます。そんな5月生まれの誕生石は、世界四大宝石のひとつでもある「エメラルド」。ここでは、クレオパトラをはじめ歴史上の人物たちを魅了してきたエメラルドについて、その特徴と魅力を詳しく解説していきます。
エメラルドとは?
エメラルドは、アクアマリンと同じく「ベリル(緑柱石/りょくちゅうせき)」と呼ばれる鉱物の一種です。その名前は、「緑色の宝石」を意味するラテン語やギリシャ語に由来していて、深く美しい緑色は4,000年以上も前の時代から、ときの権力者をはじめ世界中の人々を魅了してきました。
エメラルドは内部に傷を持っていて、一定方向からの衝撃に非常に弱い結晶構造が特徴です。世界最大の産出国であるコロンビアをはじめ、ブラジル、ザンビア、ジンバブエ、マダガスカルなど多くの国で採掘されています。そのほとんどは、表面に小さなひび割れや傷を持っているため、市場に出回るエメラルドの多くは、オイルや樹脂に浸すという人工処理が施されています。
人工処理の度合いは、「僅かな(insignificant)」、「少し(minor)」、「中位な(moderate)」、「著しい(prominent)」によって分けられていて、当然のことながら、同じ産地のエメラルドであっても、人工処理の度合いが高いものは、低いものと比べてその価値や価格が大幅に下がるのが一般的です。
エメラルドの宝石言葉
知性を象徴として、恋愛や結婚のお守りとしても知られているエメラルド。宝石言葉には幸せを表す「幸福」、「喜び」という言葉や、愛の成就を表す「結婚」、「愛のパワーを増す」という言葉、心身の癒しを表す「精神的平和」、知性や未来を表す「清廉」、「新たな始まり」など、さまざまな言葉が与えられています。
深く美しい緑色は、その昔から英知を象徴する石として崇められていて、クレオパトラやローマ帝国の暴君ネロをはじめ、歴史上数多くの権力者たちに愛されてきました。
エメラルドのパワー
世界四大宝石の中でも、特に若々しいエネルギーを持つとされるエメラルド。特に愛の力が非常に強く、恋愛成就や結婚のお守り、好きな人からのプロポーズを引き出したり、浮気を防止したりということにも大変効果が期待できると言われています。
また、身に付ける人に英知を与え、物事を明確に判断する力を授けるとされていて、学業や仕事で成果をあげたい人にもおすすめの宝石です。そのほか、自然を写し込んだような美しい緑色をしたエメラルドは癒しの力も強いため、心身のバランスを崩している人や感情を安定させたい人が身に付けることで、気持ちをリフレッシュさせてくれる効果も。
多くの人がその輝きに魅了されるエメラルドには、意外なパワーが込められています。5月生まれの人は、誕生石としてエメラルドのアクセサリーを身に付けてみてはいかがでしょうか?