エルメスのバーキンに使われる革の種類と特徴

数あるバッグの中でもその頂点に君臨し続けるエルメスの「バーキン」。その魅力はなんといっても素材とカラーのバリエーションが豊富なこと。同じデザインであっても素材によってその表情は全く異なります。自分にぴったりの一品と出会うためにも、まずは豊富な種類についてしっかりと理解を深めていきましょう。そこで今回は、バーキンに使われる革の種類とその特徴について詳しく解説します。

 

牛革の種類と特徴

バーキンに使われる革は、多くは牛や羊を使用しています。今回はその2種類から説明します。バーキンの主な牛革素材とその特徴は以下の通りです。

 

①トゴ

バーキンの数ある素材の中で最もポピュラーなのがこの素材。雄の子牛革を使った素材で、正式名称を「ヴォー・クリスペ・トゴ」と言います。斑が深く革の風合いがそのままの状態で活かされているのが特徴で、程よい柔らかさとキズや擦れなどに対する耐性の高さから抜群の人気を集める素材です。

②トリヨンクレマンス

かつては「ムー」と呼ばれていた素材のひとつです。適度な張りと柔らかい質感が特徴の雄成牛の革を使っていて、バーキンをはじめとするバッグはもちろん小物など幅広いアイテムで展開されています。斑の大きさも程よく、キズや擦れにも強いため、デイリーユースとしてもぴったりです。

③ヴォーエプソン

雄の子牛革を使用した素材「クシュベル」が廃番となった後、2003年に登場した素材です。細かい型押しがプレス加工によって施されているのが特徴で、硬い質感でカチっとした印象でありながら、軽量で持ち歩きしやすく、家宅連れもほとんどありません。また、キズや擦れはもちろん水濡れにも強いため、普段使いしやすい素材として人気です。

④グランアッシュ

2012年に登場した雄子牛の革を使った素材で、整列された細かな型押しがプレス加工によって施されているのが特徴です。

 

羊革の種類と特徴

バーキンの主な羊革素材とその特徴は以下の通りです。

①シェブルミゾル

2002年に登場した雄山羊革を使った軽量でいて丈夫な素材です。程よい柔らかさと程よい斑の大きさが特徴で、艶やかな光沢と凹凸の少ない繊細な仕上がりは、エルメスならではのラグジュアリー感を楽しむことができます。キズや擦れ、汚れにも強いためデイリー使いにも最適です。

②コロマンデル

艶やかな光沢感とシンメトリーな型押しが印象的な雄山羊革を使った素材。程よい柔らかさと、大きめの斑が特徴で、大変軽量で持ち運びしやすいのが魅力です。

 

特殊レザーの種類と特徴

エルメスの最高級素材とも言われる「ワニ革」の種類とその特徴は以下の通りです。

①ポロサス

「スモールクロコダイル」と呼ばれるワニ革を使用した最高級素材。「シャイニー」、「セミマット」、「マット」という3種類の仕上げ方法があり、ウロコが四角くかつ細かく揃っていることが特徴です。現在では入手が困難で非常に希少価値の高い素材となっています。

②ニロティカス

アフリカのナイル川流域に生息する「ナイルクロコダイル」と呼ばれるワニを使用した最高級素材。斑が大きく、ウロコが長方形で丸みを帯びているのが特徴です。ポロサスと同様に現在では入手困難で大変希少価値が高くなっています。

③アリゲーター

アメリカに生息する「ミシシッピーワニ」の皮を使った素材です。「穿孔」と呼ばれる斑の中にある点状の模様がないのが特徴で、ほかのワニ皮素材と同様に大変希少価値の高い素材となっています。

 

 

エルメスのバーキンは非常に高価ですが、一生使い続けることができる名品です。長く愛用し続けるためにも、素材の種類と特徴をしっかりと理解した上で、自分にぴったりのものを選びましょう。