ルビーも同じ宝石? サファイアの種類について

数ある宝石の中でも特に価値があると言われている「ルビー」と「サファイア」。実はこの2つの宝石は、もともとは「コランダム」と呼ばれる同じ鉱物だということをご存知でしょうか。このコランダムに不純物が混ざり合う割合によって、さまざまな種類に分けられているのです。そこで今回は、美しく不思議な宝石「サファイア」について、その種類や特徴を詳しく解説します。

 

サファイアの特徴

サファイアにはさまざまな種類がありますが、通常「サファイア」と言うと青色のものを指すのが一般的。鮮やかで美しい青色は、コランダムに混入した鉄とその10分の1の量のチタンによるものです。世界中のさまざまな地域で採れますが、ジュエリー用としてはスリランカやマダガスカル産が多く使われています。中でも、ビルマ産のサファイアは特に美しい青色が魅力的で、「ロイヤルブルー」の名が与えられているほどです。

 

 

ルビーの特徴

数あるサファイアの種類の中でも、赤い色のものだけを「ルビー」と呼んでいます。ルビーの美しい深紅の輝きは、コランダムにわずか1%程度のクロムが不純物として含まれたことによるものです。一般的なルビーはアルミニウム原子が数百個に1個の割合でクロム原子と入れ替わったものを指しますが、これが百個に1個の割合で入れ替わったものは、「ピジョンブラッド(鳩の血)」と呼ばれ、ルビーの中でも最も美しい色として称されています。

 

ホワイトサファイアの特徴

ホワイトサファイアは不純物を一切含んでいない純粋なサファイアのことです。酸化アルミニウム以外の他の元素が混入していないコランダム本来の姿のため、無色透明なのが特徴です。別名「カラーレスサファイア(色のないサファイア)」とも呼ばれています。アクセサリーなどに使われるのはもちろん、そのガラスよりも高い透

明度を利用して、腕時計の文字盤カバーに利用されることもあります。

 

パパラチアサファイアの特徴

サファイアの中でも桃色と橙色の中間色のものが「パパラチアサファイア」です。唯一の原産国であるスリランカの言葉で「蓮の花の蕾」という意味を持っていて、非常に産出量が少ないため、「幻の宝石」、「キングオブサファイア」と呼ばれています。近年では「ベリリウム拡散加熱処理」と呼ばれる方法によって、うまく色が出ていないサファイアを鮮やかな色合いに仕上げることも可能です。ただし、こうして人工的に仕上げられたパパラチアサファイアは、「表面拡散処理パパラチア」と呼ばれています。

 

ピンクサファイアの特徴

コランダムにわずか1%程度のクロムが不純物として混ざったものはルビーと呼ばれ、大変価値のある宝石として扱われていますが、そのクロムの量が0.1%になったものは、「ピンクサファイア」になり、その価値はルビーと比べて格段と下がってしまいます。ですが、ピンクサファイアはその名の通り薄いピンク色が特徴で、ルビーよりも主張が少ないため女性の普段使いのアクセサリーなどでも人気です。

 

 

ひと口にサファイアと言っても、その種類は実にさまざまです。それぞれに魅力や特徴が異なりますので、上記の内容を参考にしながら違いを把握しておきましょう。